毎年夏になると熱中症で倒れてしまったり、救急搬送されたというニュースをテレビなどでよく目にするのではないでしょうか?
熱中症は外だけでなく家の中でも起こる可能性があり、初期段階では気づかず、重症化してしまうと命に係わる可能性も…。
今回は子どもの熱中症について詳しくご紹介し、予防方法や対策法についてお伝えします。
子どもが熱中症になる原因とは?
子どもが熱中症になる原因を知ることは、予防への第一歩になります。
主な熱中症になる原因としては、以下の3つ。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
1. 外での長時間の遊び
子どもたちは元気いっぱいで、外で遊ぶことが大好きですよね。
ですが、夏の暑い時間帯や直射日光の下で長時間遊ぶことは熱中症のリスクを高めます。
特に熱中症の発症リスクが高いのは、午前11時から午後3時の間です。
2. 水分不足
子どもたちは遊ぶことに夢中になるあまり、水分補給を忘れがちです。
水分不足は熱中症のリスクを高めます。
子どもにはこまめに水分補給を促しましょう。
3. 暑い場所での活動
暑い場所での活動も子どもの熱中症の原因となります。
例えば、車の中や遊園地のアスファルトの上など、熱がこもりやすい場所での遊びは避けましょう。
子どもは大人よりも熱中症リスクが高い!
子どもは自分で熱中症対策をなかなか行えませんし、お外遊びに熱中するあまり、軽い脱水症状の段階では自分で気づかずに遊び続けてしまうことも。
身体の小さな子どもは地面からの距離が近く、体重に比べて体表面積が広いこともあり夏の暑い地面からの照り返しの影響を受けやすいと言われています。
さらに子ども(特に乳幼児・幼児)は体温調節が未発達でなかなか汗をかかない子も多く、熱が体内にこもってしまい体温が上昇してしまうという場合もあります。
子どもの熱中症予防とは?
子どもの熱中症を予防するためには、以下のポイントに注意しましょう。
1.暑さを避ける
エアコンなどを活用し、部屋の温度を快適に保ちましょう。
エアコンは体に悪いというイメージを持つ方もいらっしゃるかもしれませんが、そんなことはありませんので、暑いと思ったら我慢せずにエアコンを上手く使って体温の上昇を防ぐことが大切です。
また、子どもが外で遊ぶ場合は、木陰や涼しい公園など、熱がこもりにくく、涼しい場所を選びましょう。
2.こまめな水分補給
「喉が渇いたな。」と思った時には、すでに脱水状態が始まっています。
熱中症対策には喉が渇く前から、こまめに水分補給することが必要です。
スポーツや屋外遊びなどで大量の汗をかいた場合は、塩分も不足している可能性が高いので、塩分入りのスポーツドリンクや塩飴など、塩分やミネラル補給も同時に行うようにしましょう。
3.適切な服装
子どもの服装も熱中症予防には重要です。
薄着で透け感のある服を選び、通気性の良い素材を選ぶようにしましょう。
また、帽子や日傘、UVカットのアイテムを使用することもおすすめです。
子どもが熱中症になった場合の対策法
万が一、子どもが熱中症になってしまった場合は、以下の対策を行いましょう。
1. すぐに涼しい場所へ移動
まずは子どもを直射日光の下から避け、涼しい場所へ移動させましょう。
冷房の効いた室内や木陰などが良いでしょう。
2. 冷たい水やスポーツドリンクの摂取
子どもに冷たい水やスポーツドリンクを飲ませ、水分補給を行いましょう。
ただし、無理に飲ませることは避け、少量ずつゆっくりと飲ませるようにしましょう。
3. 体温を下げる対策
子どもの体温を下げるために、ひんやりとしたタオルや氷を使った冷却法を試してみましょう。
ただし、凍らせた氷や直接冷たいものを触れると皮膚がダメージを受ける可能性があるため、注意が必要です。
まとめ
子どもの熱中症は夏の大敵ですが、適切な予防と対策を行うことで安心して外で遊ばせることができます。
子どもの体調や状態には常に気を配り、水分補給や涼しい場所での遊びを心掛けましょう。
また、熱中症になった際には冷房の効いた場所へ移動させ、水分補給と体温調節を行いましょう。
安全に夏を楽しむために、子どもの健康を第一に考えましょう!