
(こどものとも傑作集)
作:なかのひろたか
出版社:福音館書店
読んであげるなら3歳から
自分で読むなら小学校初級むき
2006年5月20日初版
ジャンル:絵本 31ページ
サイズ:27×20cm
定価:本体900円+税
「ぞうくんのあめふりさんぽ」あらすじ
今日は雨降り。それでもぞうくんはごきげん。
かばくんを散歩に誘うと、お池の中ならいいよ、と言われ、2匹は池の中を歩き出します。
ところがお池はだんだん深くなって、泳げないぞうくんは困ってしまいます。
するとかばくんがぞうくんを背中に乗せてくれたのですが、進んでいくとまたまたお池は深くなって……。
ご存じ『ぞうくんのさんぽ』の36年ぶりの続編です。簡潔な文章と抑えた表現の絵が、子どもたちの想像力をふくらませます。
「ぞうくんのあめふりさんぽ」ってどんなお話?

えほん担当 にじにゃん
とは言っても、まずはどのあたりから始めればよいのか分かんないわよね。
子どもって自分が知っている物が絵本に出てくると、嬉しさのあまり声を出したり、さらに興味を持ったりするの。
子ども達が大好きな動物たちが出てくる「ぞうくんのあめふりさんぽ」はそんな読み聞かせデビューにピッタリ。
きっと興味を持ってくれるわ♡
「ぞうくんのあめふりさんぽ」(こどものとも傑作集)作:なかのひろたか出版社:福音館書店読んであげるなら3歳から自分で読むなら小学校初級むき2006年5月20日初版ジャンル:絵本 31ページ […]
「ぞうくんのあめふりさんぽ」は子どもが大好きな動物が主役!

残念ながら猫じゃないのよ。
夏休みやゴールデンウィークなどの長期休暇のお出かけに、動物園は大人気!
そんな動物園での子ども人気ランキングがこちら。
1位 ゾウ
2位 パンダ
3位 キリンベネッセより
大きな体に長い鼻、童謡でも親しみが深いゾウが一番人気!
子ども達が動きを真似したり、鳴き声を真似したりして遊ぶ姿をよく見ますよね。
動物園でしか見られないけれど、子ども達にとっては身近な存在のようです。
今回ご紹介する「ぞうくんのあめふりさんぽ」は、タイトルの通り、雨の日にぞうくんがお散歩をしに行くお話です。
ゾウ・雨・お散歩といった、子ども達に身近なワードがあることで、まず興味を持ってもらいやすい一冊となっています。
デフォルメされた丸みのあるフォルム
「ぞうくんのあめふりさんぽ」に出てくる動物たちは、みんな丸みのあるフォルムにデフォルメされています。
それがとっても愛らしいのですが、作者のなかのひろたかさんが福音館書店のインタビューでこう答えていらっしゃいます。
この場合は、デフォルメがうまくいったんじゃないかな。
考えてみたら、これで「かば」はないよね。
口半分で胴半分なんてかば、いないもの(笑)。
でも、この絵を見たら、他の動物の名前はいわない、やっぱりかばっていうでしょう。福音館出版ブログより
「ぞうくんのあめふりさんぽ」に登場する動物たちは実物と比べると明らかに違う。
ですが、しっかりと特徴はつかまれていて、ひと目で何の動物か分かります。
デフォルメされた作画が、実物の動物よりも可愛らしく、ほのぼのとした雰囲気で溢れています。
「ぞうくんのあめふりさんぽ」から感じること
「ぞうくんのあめふりさんぽ」の1ページ目で描かれる「きょうはあめふり。ぞうくんはごきげん。」
雨といえば、人間にとってはあまり嬉しくない方も多いのではないでしょうか?


長いお鼻でたくさん水を吸い上げて、体にザブンザブンとかけるの。
雨降りもゾウさんにとっては自然のシャワー。
だから雨の日でもご機嫌♪
アタシは水に濡れるのちょっと苦手だけど…
ちょっとした疑問から会話を広げるきっかけになり、子ども達にも新しい興味が生まれることになります。
絵本を見て、実際のゾウの動画などを見てみるのも楽しいかもしれませんね。
苦手克服のきっかけは日常の中にあるということ
「ぞうくんのあめふりさんぽ」では読み進めていくうちに、泳げなかったはずのぞうくんが泳げるようになるのです。
それはちょっとしたきっかけ。
最後には泳ぎが得意な仲間たちと一緒に楽しく池で遊びます。
出来るようになったら、今よりもっと楽しくなるよ。
「ぞうくんのあめふりさんぽ」はそんなメッセージが込められている作品だと思います。
えほん担当 にじにゃん

アタシはにじいろランドnote園でえほんを担当しているにじにゃん。
お日さまの下でひなたぼっこしながら読む絵本は最高よね。
特に食べ物の絵本は大好き♪
今日のゴハンは何かしら♡なんて思い浮かべながら読むと楽しいの。
一緒にたくさん絵本を読んでいきましょうね☆