【動物の絵本】鮮やかな色使いが楽しい「うずらちゃんのかくれんぼ」

うずらちゃんのかくれんぼ-にじいろランドnote園

うずらちゃんのかくれんぼ-にじいろランドnote園

「うずらちゃんのかくれんぼ」
作:きもとももこ
出版社:福音館書店
1994年02月25日初版
ジャンル:絵本 32ページ
今回は鮮やかな色使いの中でうずらちゃんとひよこちゃんがかくれんぼをする
「うずらちゃんのかくれんぼ」を紹介します。
表紙ではうずらちゃんとひよこちゃん、そして裏表紙ではおかあさんがそばで見守っている様子が描かれており、周りはなどの花や明るい背景でかわいらしく綺麗だなという印象を受けました。

あらすじ

うずらとひよこがかくれんぼを始めました。
色と形を上手に使って、花に隠れたり、ひょうたんに隠れたり……。
うずらちゃんと一緒に、楽しいかくれんぼ遊びのできる絵本です。

福音館書店公式サイトより

うずらちゃんのかくれんぼを読み聞かせしてみた反応は?

「うずらちゃんのかくれんぼ」では「じゃんけんぽん」「あいこでしょ」と子ども達も普段から聞きなじみのあるじゃんけんからかくれんぼを始めます
0、1、2歳児にじゃんけんのルールは分からなくても保育士の声かけやジェスチャーによりマネをするような反応を見ることができ、今は意味が分からなくてもこれから理解していくのだなと思うと、とても大切な小さな一歩だと思いました。

うずらちゃんのかくれんぼでそれぞれが感じること

「うずらちゃんのかくれんぼ」の初めで「もういいかい」の問いかけをマネする子や「もういいよ」と返事をしてくれる子等、子ども達の反応は様々です。
一人一人の性格や成長が見られるようで、読み手としてはどんな反応が返ってきても微笑ましく楽しい場面だなと思います。
うずらちゃん達が隠れているページではとてもカラフルな絵に目が惹かれ、子ども達も一生懸命集中していました。
隠れているうずらちゃん達を見つけた子はもちろん、探したい子も一緒になって前のめり姿勢で「うずらちゃんのかくれんぼ」を見ています。
うずらちゃん達を探したいのはもちろんですが、かくれんぼの場面には次に起こるハプニングのヒントも隠れていたりするので先走る子もいたりして、子ども達の反応が一番良く分かり読み手としても読みごたえがあります。
「なんだろうね?」「あ、〇〇がいるね」と共有や問いかけをすることにより、次のページへの意欲が高まるように感じました。

子ども達の感情を大事にしてうずらちゃんのかくれんぼを読んであげること

「そのとき!」と次の展開へ意識を促す際、再び「うずらちゃんのかくれんぼ」へ引き戻される子ども達の素直な反応はやはり子供らしく可愛い姿が見られます。
起こるハプニングも身近なものが多く、普段から注意の呼びかけや気を引く動作に反映させやすいと考え、事象へのリアクションを大切にし子ども達の記憶に残すことでまた日常から楽しむことが出来ると思いました。
「うずらちゃんのかくれんぼ」の終盤、カラフルな絵の楽しい気持ちのかくれんぼから一転、長い草と暗い色使いへの変化で不安な気持ちが表現された場面に変わります。
子ども達はさっきまでの大はしゃぎしていた姿から「なに?」と不思議そうな表情にガラッと変わる反応が面白かったです。
正体はうずらちゃんとひよこちゃんのお母さんなのですが、これからうずらちゃん達が成長していく中で見た目が変わったり、ひよこちゃんが大きくなったらニワトリになるという事を子ども達が知るきっかけにもなるので、子ども達に伝わるように大切に読みたい場面だと思いました。

うずらちゃんのかくれんぼを読み聞かせして思ったこと

不安な気持ちや寂しい気持ちになった時にお母さんが来てくれる安心感は、子ども達にとっても日常的で一番分かりやすく、伝わりやすい感情だと思います。
普段からたくさんの絵本に触れていますが、絵本に登場するのは母親が大半のように感じます。
父親でも良いのでは?と同時に登場させてあげたい気もしました。
「うずらちゃんのかくれんぼ」の帰り道では親子が寄り添い会話をしていたり、眠っている姿が描かれています。
楽しく遊んでいる中で、何か不安なことが起きても親の存在で安心感を得られる。
子が持つ親への信頼、親から子への愛情を感じられ、最後はあたたかい気持ちになれる絵本でした。