【海の絵本】教科書にも載っている名作「スイミー」作:レオ=レオニ 訳:谷川俊太郎|好学社

【海の絵本】教科書にも載っている名作「スイミー」作:レオ=レオニ 訳:谷川俊太郎|好学社

【海の絵本】教科書にも載っている名作「スイミー」作:レオ=レオニ 訳:谷川俊太郎|好学社

「スイミー」
作:レオ=レオニ
訳:谷川俊太郎
出版社:好学社
1969年初版
ジャンル:絵本 32ページ

にじいろランド四日市園 保育士 ゆか先生-にじいろランドnote園にじいろランド四日市園
保育士 ゆか先生

「スイミー」は大人でも、絵本や教科書で読んだ事があると思います。
今回私が「スイミー」を選んだ理由は、自分自身も何度か読んだ事があるという経験と、いつもとは違う雰囲気の絵本も子ども達に楽しんでもらえるかと思ったから。
普段保育園で読む絵本は、ポップな色使いや、擬音で展開されるリズミカルな物などが多いのですが、「スイミー」は1つ1つの場面ごとに展開があり、絵の雰囲気も少し大人っぽく感じます。
いつもと違う雰囲気の絵本に、子ども達がどう反応してくれるのか楽しみにしながら読んでみました。

にじいろランドnote園 えほん担当 みいらん
にじにゃん
スイミーはモノタイプと呼ばれる版画のような絵画法で描かれているの。
ふんわりとした色使いで、冷たいはずの海から温かみを感じるのも、絵本作家であるレオ=レオニの技法によるもの。
スイミーの絵は全世界で絵画としても愛されているのよ☆

内容紹介

小さな黒い魚スイミーは、兄弟みんなが大きな魚にのまれ、ひとりぼっちに。
海を旅して出会った仲間と大きな魚に立ち向かいます。

好学社公式サイトより

「スイミー」で描かれる鮮やかな海の世界に子ども達も釘付け!

【海の絵本】教科書にも載っている名作「スイミー」作:レオ=レオニ 訳:谷川俊太郎|好学社で描かれる海のイメージ写真

「スイミー」には絵本の中だけでなく、表紙や裏表紙にもたくさんのお魚が描かれています。
私が「赤いお魚さんいっぱいいるね」と言うと、「いっぱいお魚いる!」「黒いのもいる!」と子ども達は絵本のお魚に釘付けです。
お魚だけでなく色鮮やかに描かれた海の世界にも子ども達は惹きつけられています。
「スイミー」は、文章にセリフが少ないので「スイミーはまっくろであること」や、登場する生き物の名前や特徴を一緒に伝え、強調するように読みました。
すると出てくる生き物の名前「スイミー」の名前を憶えてくれる子がいました。

にじいろランドnote園 えほん担当 みいらん
にじにゃん
海の中の色鮮やかな世界に子ども達も釘付けね♪
鮮やかな中にいる真っ黒なスイミーは逆に子ども達の目にもつきやすいみたい。

シーンやスイミーの感情を表現した色合いに注目!

【海の絵本】教科書にも載っている名作「スイミー」作:レオ=レオニ 訳:谷川俊太郎|好学社で描かれる海のイメージ写真

ページをめくるたびに、私が「スイミーはどこにいるかな?」と問い掛けると、「ここ!」とすぐ指をさす子がいました。
この絵本は色鮮やかなことが特徴で、大人も魅入ってしまうほど綺麗な描写になっています。
さらに、楽しい場面や悲しい場面などのシーンや、スイミーの気持ちによって海全体の色合いが変わるのも興味深いポイントです。
海の仲間たちが元気よく泳ぎまわっているシーンは明るい海の色、スイミーが悲しい時は暗い海の色。
子ども達は絵からその雰囲気を感じる事できるのですが、それにプラスして読み手側が工夫しながら文章を読むとさらに伝わります。

にじいろランドnote園 えほん担当 みいらん
にじにゃん
スイミーの世界は演劇にちょっと似てるのよね。
演劇がシーンや登場人物の感情によって照明を変えるのと一緒。
しっかりしたストーリーだけど、小さな子でも分かりやすい表現がされてるの。

「スイミー」に登場する大きなマグロやキレイなクラゲに興味津々!

【海の絵本】教科書にも載っている名作「スイミー」作:レオ=レオニ 訳:谷川俊太郎|好学社に登場するクラゲのイメージ写真

「スイミー」の中で子どもたちが特に驚くシーンが2つあります。
まず1つは海の中を悠々と泳ぐ様々な生き物たちが登場するシーン
大きなマグロが出てくるなり「大きい魚!」と驚く子や、私が「これ何かな?」とマグロを指さして聞くと「サメ?」と言う子もいました。
そして大きくて綺麗なクラゲが登場すると、「これ何!?」と不思議そうにする子ども達ですが、とても綺麗に描かれたクラゲに興味津々な様子
その他にもエビが出てきたり、海藻が出てきたりと、まるでスイミーと一緒に海を探検しているような気分になって楽しめます。
子どもだけでなく、大人でも海の中はこんな風になっているのかと改めて知る事ができます。
もう1つの驚くシーンは、物語がクライマックスに近づいた頃に…。

にじいろランドnote園 えほん担当 みいらん
にじにゃん
スイミーに出てくるクラゲは、まるでオーロラのような色使い。
ゆらゆら揺れて、ほんとにキレイ!
あんなお洋服があったら着てみたいわぁ♡

ついにスイミーたちが大きな魚に立ち向かいます!

【海の絵本】教科書にも載っている名作「スイミー」作:レオ=レオニ 訳:谷川俊太郎|好学社に登場するスイミーのイメージ写真

「スイミー」は、小さな子ども達にとって少し文章が長めではありますが、読み手側が抑揚をつけたり、大事な部分を伝わりやすいよう大きな声で読んだりして、工夫しながら読み聞かせします。
何か生き物が出てくるときには少しめくるのをためらったり、ゆっくりちらっと少しだけ見せたりして、子ども達も飽きることなく一緒に冒険をしているような気分で楽しめているようでした。
ついに物語はクライマックスに向かいます。
大事なお魚の友だちをマグロに食べられてしまい、独りぼっちで悲しみに暮れるスイミー
「スイミーはどうするのかな?」と子ども達に問い掛けると、いまいちピンとこない様子。
そして次のシーンが子ども達が驚くもう一つのポイント
それは、1匹の大きな魚に見えるように、仲間と力を合わせて泳ぐシーンです!
悲しみに暮れていたスイミーがー考えた作戦は、仲間みんなで隊列を組み、1匹の大きな魚に見せることでした。
赤い魚の仲間たちが体になり、真っ黒なスイミーが目の部分になることで、マグロよりももっと大きな1匹の魚になります。
最後は見事にあの大きなマグロたちが怖くて逃げ出してしまうのです。
スイミーがどうやって立ち向かえば良いのかを1匹で考え、仲間たち全員で大きなマグロたちに立ち向かうシーンは何度読んでも感動します。

「スイミー」から仲間と協力する大切さを教わった

「スイミー」には悲しい場面もありながら、最後は小さな魚たちが協力して勝つというハッピーエンドで終わります。
そんな「スイミー」から無理かもしれないと思ったことでも、しっかり考えて頑張れば出来るんだと教えられた気がしました。
読み聞かせをした後は、おやつの時間にお魚の形のおやつが出てくると、「スイミー!」と言う子もいて、子ども達にもきちんと伝わったんだなと嬉しくなりました。
「スイミー」を選んでみて、特に印象に残っていることは、スイミーが考えたマグロ追い払い作戦。
決して1人で出来る事ではなく、仲間とみんなで協力することで達成出来るという所に感動しました。
そういった大事な想いも子どもたちに伝わるといいなという気持ちを込めて読み聞かせました。

保育園 にじいろランド四日市園 監修

保育園 にじいろランド四日市園 監修